FOOD理論でのガンダムUCを考えてみました

福田里香先生の「FOOD理論」に圧倒され、感動しています!

映画とか物事の見方を、すんなりひとつ増やしてもらいました。第三の目を手に入れたような気分。このタマフル放送回では「七人の侍」に焦点を当てて喋ってらっしゃって、とても分かりやすいし、すっごい面白いです。FOOD理論とは「映画を別の角度から楽しむための、ひとつの仮説」だそうで、映画の中に登場する「食べ物」によって表現される登場人物の性質や関係性など、、、なので、食べ物に焦点を当てた映画ってわけではなく、ひとつの演出として何気なく食べ物を登場させてる場面での話です。

1、善人はフードをうまそうに食う

2、正体不明者はフードを食わない

3、悪人はフードを粗末に扱う

これを聞いた時に、なるほどっ!と思いました、もう超納得。確かに、食べ物をおいしそうに食べる奴はいい奴だな、そして謎に包まれた人物は食べ物を食べないし、悪いやつは食べ物があっても手をつけなかったり捨てたりするかもしれない。悪いキャラとして出て来た奴でも、食べ物をばくばく食べてるシーンがあったらちょっと愛着が湧いてしまうし、そういう奴はだいたい根は悪くなかったりする。で、いろんな映画のことを思い出してたんだけど、一番「ああ!そうか!」って納得したのが、ガンダムUCでした。UCは超フードアニメだと思います。以前、UCのep4を見たときの感想で「人をおもてなしする時の食べ物や飲み物、食べ方、食器に、その人の本質や育った環境や生活水準が出てたり、一緒に食べ物を食べることによって関係性が変わっていくのが良かった!」とブログに書いたのですが、私がそこでひしひしと感じていたのは、まさにこの「フード理論」だったんだな!と。バナージとジンネマンが砂漠の中で、星空を見ながらコーンスープ(?)を火で温めて飲みながら2人で話すシーン、食べ物を一緒に食べるって行為は、気を許すというか、仲間になるというか、素を見せるというか・・・結局、福田先生の言う「腹の底を見せる」ことなんだと思います。この時の会話で初めてジンネマンもバナージも本音を言うし、弱さも見せます。そしてこの後の関係性は以前の関係とは違う、強くて暖かいものになる。それとは逆に、もてなされた物を口にしない=疑念や拒否とか。ep4は特別多い気がするけど、ep4に限らず、全編で「食べ物での表現」が考えてみるとかなり多い気がします。自分がこんなにUCを好きな理由って「ガンダム」って言うめちゃくちゃ大きな、もうそれってある意味呪縛みたいな軸の中であっても、このフード理論的な表現や、絵で見せる細かい表現を忘れずにやる、その根気と愛情がしっかりあるからかもしれないです。フード理論ってものに感動して、ユニコーンの素晴らしさにもまた感動できました。ユニコーンは、フード理論もそうですが、人間の内なる感情やゆらぎの表現が、ちゃんと目にわかる形になっていて、本当に素晴らしいので是非見て頂きたいです。

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