愛してるのさ言わずもがなさ

ずいぶんとご無沙汰してます、くじょーです。

ほんとに突然のご報告になっちゃったけども、わたくし、10月の初めに赤ちゃんを産みました!!!3200グラムの元気な男の子です。そうなんです、なんと私が「お母さん」になったんですよ。なんか不思議でしょ? 自分でもまだ不思議な気持ち。いまは慣れない赤ちゃんとの生活に日々奮闘、いや格闘?いや翻弄されています。


妊娠中、リアルタイムでブログに書きたいこと山ほどあったんだけど、無事産まれるまでは怖いな・・・と書くことができず。もー、本当に不安でしかなかったよ!まじで! 出産がテーマのドラマ「コウノドリ」も漫画の「透明なゆりかご」も見たかったけど全く見れる心境じゃなかった。とくに安定期入る前のつわり時期は、根がネガティブな人間にとっては超しんどくて、お腹の中で赤ちゃん死んじゃってたらどうしようって、唯一無事が確認できる定期検診(この時期は4週に一度のペース)に早く行きたくて行きたくて1日がとてつもなく長くて、はやく日々よ過ぎろって思ってた。自分の体調に不安な要素がひとつでもあれば、すぐにネットで検索をかけちゃって、余計に不安に陥るループ。街で見かける妊婦たちはなんであんな楽しそうにできてんだ?って、自分も妊婦なのに、そんな感じでした。突然甘いものが食べたい、と思ったら今日は全然食べたくないみたいな、自分の体が知らない間にどんどんカスタマイズされてくっていうか、もうほんと、あの感じはエイリアンだね。完全に中の人に乗っ取られてたもん。安定期を過ぎて、精神的にも安定してからはわりとあっと言う間で、37週の正産期に入ったら、お腹も重いし腰も痛いし産まれるまで不安だしで、早く産みたくて仕方なかったです。そんな「早く産まれてきて~」っていう気持ちをよそに、予定日を超過。出産の兆候がまるで何一つなくて、お医者さんにも「子宮口もまだだし赤ちゃん全然降りて来てないね~、2時間くらい散歩して!」とか言われて、ほんとにこいつ産まれてくんのか?とか、産まれる前からひきこもりだ!インドアのサラブレッド!と、冗談を言いながらも同じくらいの予定日の妊婦たちがガンガン先に出産していく記事を見て割と焦っていました。スクワットしまくった。10分間隔の眠れない痛み(波が押し寄せたり引いたりするように痛くなったり治まったりする)が夜中にやってきて、だー!これだー!これが噂の陣痛!キター!と思って、さっそく病院に行くと「帰れ(まだ全然本陣痛じゃないし子宮も開いてないから)」と言われ、ハア?!この痛さで陣痛じゃないとか、、、ハア?!みたいな・・どないやねん!って怒り心頭で帰宅して、それからが地獄でした。よくドラマや映画で見るラストの分娩台の痛みよりも、いきむのを我慢する陣痛(ほぼ丸1日、前駆陣痛含めると丸2日かかった)のほうが超しんどくてマジで気狂うかと思いました・・・。2日間寝てなかったのもあり、痛みが引いてるときはとんでもない眠気がやってきて、睡魔→激痛→睡魔→激痛の繰り返しで意識がもうろう。旦那さんが一緒に居てくれなかったら、たぶん挫けてた。テニスボールをおしりにグリグリやってもらいながら、痛みがやってくるたびに、はああ!もうやだ!むり!はやくうみたい!はやく内診しろよ!もううまれるからあ!うませろお!と、獣のように叫んでました。分娩台にあがったらもう私が頑張って踏ん張るだけだから、股をチョキンチョキンと切られても全く気にならなかったです。オギャーオギャーっていう元気な泣き声が聞こえて、赤ちゃんの姿を見た瞬間、感動だとか嬉しいよりも「安心した」気持ちがいっぱいで、あああよかったー、よかったー、ありがとうございます、よかったー、ってずっと言ってた気がする。立ち会った旦那さんは泣いていた。産後すぐのカンガルーケアで、母と子の最初の大事な愛しい接触の時間!にも関わらず私がゲロを思いっきり吐いてしまい、危うく産まれたばかりの可愛い我が子をゲロまみれにするところでした、まじであぶなかった(笑)バースプラン(出産時こうしてほしい、こういう出産がしたいと希望を書く紙)に「胎盤が見てみたい」と書いたら、産後見せてくれました。かなりグロくて神秘的で、エヴァンゲリオン感あった。みんな出産の時は見せてもらうといいよ、すんごいから。産後はもう体がボッロボロで、縫った股とケツの穴が死ぬほど痛くて、しばらくの間はまともに歩けないし円座にすら座ることができなかったです。「産んだら痛かったのなんて忘れちゃう」って言うけど、全然忘れられないから!すんごい痛いから!


部屋に連れて来られた生まれたての赤ちゃん。小さい手、でもちゃんと人間。爪もちゃんと伸びてる。なんてきれいな目なんだろう。やわかくて繊細で、あったかくて、とても甘い匂いがする。この子が元気に、無事に産まれて来てくれたこと、本当に奇跡なんだね。まだまだ全然うまく出来ないお母さんだけど、わたしがんばるよ! どうか、一度しかない人生を、楽しく健やかに、思いやりを持って、この世界を生き抜いて欲しい。はやく一緒にお喋りしたり、ごはんを食べたり、お昼寝したり、歌ったりしたいね。

今日があなたの本当の誕生日。お誕生日、おめでとう!