コロッケそば

2人とも落研出身のまんじゅう大帝国が気になった同じくらいのタイミングで万引き家族を見ました。いろんな人の感想を読んでいるときに町山さんの「長屋の落語説」を見つけた、以下、立川談四楼さんのツイート。

万引き家族』落語説がある。言い出したのは町山智浩さんだが、落語ファンは盛り上がっている。『ぼんぼん唄』『人情八百屋』『一文笛』等をモチーフにしたんだと。そのすべてを持ちネタとする私は鼻高々だが、要するに『寄合酒』だと言った人がいて、一同納得。紛れもなく『万引き長屋』なのだから。

じゃあ長屋の落語を聞いてみよう!ってのが始まりでそこから落語を聞くってことが私の生活の中に組み込まれました。自分の人生で落語との関わりって全くといっていいほど無くて「花とアリス」見た後に寿限無をがんばって覚えた(みんな覚えたよね?!)のと、アンタッチャブルが出てた時代の伊集院光の馬鹿力で、死神話してて(ちゃんとやってたのか、話の内容だけだったのか覚えてないけど)すげえ怖かったなーくらい。1つの話に30分くらいかかるから、テレビとかスマホでがっつり見るのは息子が許さないので、音声だけ流しながら料理したり掃除してる。途中で止められるし、ながら聞くのにちょうどいい。ていうか育児してると全てがそうで、がっつり集中するものは生活からどんどん離れていくね・・・。長屋の落語をいくつか聞いて、落語そのものに興味が出たけど、話の数が多すぎて何から聞けばいいのかわかんなくて「落語 初心者 おすすめ」でググった。Youtubeで見れる落語がまとめられたnoteを見つけて、その一番最初にあったのが柳家喬太郎の「コロッケそば(時そば)」でした。これがもうむちゃくちゃに面白くて、ゲラゲラ笑った。「みんなで食いに行きましょうか!」ってところで、もうこの人に惚れてしまった感じ。急にメタになって、話が客席を飛び越えてきたと思いきやすぐ戻って、その距離感がやばい。面白いのと怖いのとが混在してる。あとジャンキーな食べ物が好きで、食べ物の話をほんとにうまそうに話す。それからは喬太郎さんがやってる落語をちまちま聞いて、喬太郎さんがやってない落語は古今亭志ん朝さんか立川志の輔さんのを聞いた。志ん朝さんの話し声はぽんぽこで小さい頃から聞いてたし、めちゃくちゃ聞いとりやすくて「えええ?!」って声が大好きになって、ライブで聞いてみたいと思ったけどwiki見たらとっくに死んでいた。音声だけで聞いてると、この人物が現在生きてるのか死んでるのかわからなくて、そのへんも面白いなと思った。私はとにかくわかりやすくて声が聞きやすい人が良かった。喬太郎さんの落語を生で聞きたいと思ってチケットを買おうとすると、これが大人気で、即完売の人だった。大きめのホールの公演を発売初日10時前からセブンのマルチコピー機で待機して買ったのに1階席の後ろのほうで、まあ取れたのはよかったけど、客席のおじいちゃんおばあちゃん方はどうやってチケットを購入してるんだ?プロなのか?!まだまだ未知の世界・・・。


柳家喬太郎 時そば - コロッケそば